昨今ではネットオークションに同人誌がたくさん出品されています。
事実、お店での買取よりも高い価格で落札されることが多く、
出品する人は少しでも高く売りたいという一心で出品されているのだと思います。
しかし、同人作家の中にはネットオークションに出品されることを禁止している方も多くいます。
理由はいくつかありますが、最も大きな理由は
同人誌や同人活動に興味がない/知らない人の目に触れる可能性への危惧です。
実際に同人作品が多くの人の目に触れるオークションに出品されることで
どのような弊害が起こるかというと
◆同人活動が嫌いな人の目に触れて不愉快な思いをさせる
◆同人作品と知らずに落札した人が、原作のイメージを壊される恐れがある
という、オークション利用者へ与える影響にとどまらず、
◆版権作品の版権元から同人作家が警告や民事訴訟を受ける
◆いわゆるナマモノジャンルでは、本人や事務所関係者の目に触れる
などの、同人作品の存続を危ういものにする可能性を持っているのです。
現在出回っている同人誌の大多数が、上記に当てはまるため
作家の多くはネットオークションの出品を禁止している現状です。
しかし法的な拘束力はなく、出品するか否かは本を買った人の良心に委ねられているのもまた事実です。
お手元の本を出品しようと考えている方は、上記を踏まえたうえで今一度
ネットオークションへの出品について検討してみて下さい。